こんにちは!4月に入社いたしましたクルーズパートナー河野です!
今回は、少しマニアックな乗って楽しい列車についてご紹介します。
突然ですが、静岡県を走る大井川鐵道という鉄道はご存じでしょうか?
昔懐かしい黒いSL(蒸気機関車)の動態保存や、2014年に運行開始した「きかんしゃトーマス号」で大井川鐵道を知った方も多いかもしれません。しかし、大井川鐵道で乗れるのは黒いSLやトーマス号が牽く列車だけではありません。
数十年前に製造され、近年になって関東や関西の鉄道から譲渡されたレトロな車両が「EL(電気機関車)列車」や普通電車として今でも元気に走っています。

SLと比べると、ELや電車は音も静かで煙を吐いたりもしませんが、大井川鐵道のEL・電車はSLとは違う旅の楽しみがあります。EL・電車の楽しみといえばまずはその色。日本のSLは、汚れが目立ちにくいようにする(諸説あり)などの理由でそのほとんどが黒い塗装となっていますが、ELや電車はカラーバリエーションが豊富で、地域や用途、電源の違いなどで様々な色があります。大井川鐵道でも、懐かしいブルートレイン風塗装のELや、明るいオレンジ色の車体が目を引く旧近鉄特急色の電車などカラフルな車両が走っています。車両の運用は毎日変わるので、様々な色があるのを知っておくとどの色が来るかが旅の楽しみになります。イラストが描かれたヘッドマークが掲出されることもあるので、車両の前面に注目ですよ!


また、電車やELが牽く客車の車内も魅力の一つ。長く使われている車両は、乗客の方が快適に過ごせるようにリニューアルしたものも多くありますが、大井川鐵道の車両の多くは昔ながらの内装がそのまま残っており、他では味わえない古き良き日本の列車旅が味わえます。設備も昔のままなので車両によっては非冷房の列車もありましたが、昨年には1970年の大阪万博に合わせて製造された新型客車(それでも50年前ですが…笑)が大井川鐵道に仲間入り。こちらは冷房付きなので、内装のレトロさは残しつつも時期を問わず快適に列車旅が楽しめるようになりました。


更に、EL列車や普通列車に乗る時のきっぷも普通の鉄道とは違います。今では自動改札機に入れて使う薄い紙のきっぷが主流ですが、昔は自動改札機非対応の厚紙で作った「硬券」と呼ばれるきっぷが使われていました。大井川鐵道ではこの硬券が今でも使われており、有人駅の窓口で購入することができます。申告すればきっぷを持ち帰ることもできるので(一部の特殊な乗車券を除く)、旅の記念品の一つとして是非購入してみてください。
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そして、この記事を読んで「EL列車や普通列車に乗ってみたい!」と思っていただいた皆さんには、乗りに行く前に是非大井川鐵道のイベント情報をチェックすることをおススメします。
近年大井川鐵道では、ブルートレイン風塗装のELと12系客車とを使った夜行急行や、普通電車の車内で鹿児島の郷土料理を味わう「鶏飯電車」など、ELや普通電車を使った様々な企画が開催されています。私も以前、通常運行されないELを使った各駅停車の定期列車「普通客レ」に乗車したことがあり、観光放送やヘッドマークもなく淡々と走る、数十年前は当たり前だった昔の普通列車の雰囲気を感じることができました。イベント列車は様々な工夫が凝らされていて楽しみが倍増すること間違いなしなので、お金と日程に余裕がある方は是非、乗車前にイベント情報を調べてみてください。
このように、SLと比べると注目されにくいものの、実はEL列車や普通電車にもSLとは違う魅力があるんです。特に、一年を通してEL列車が走っているのは大井川鐵道だけ。他ではできない列車旅にご興味がある皆さん、次のご旅行先の候補に加えてみてはいかがでしょうか?
